SNS時代、世界のスーパースターの1人が苦しみながら、自身を取り巻く 様々な過酷な状況と日々戦っていることを記録した、貴重なドキュメンタリー作品。
J・バルヴィン氏は長い間”鬱”と戦い、その中で世界を飛び回りステージに立っているようです。
15年間目標にし続けた、地元メデジンでの単独スタジアム公演のタイミングでコロンビア国内の政治情勢が混乱、市民のデモが激化し死者まで出ている状況での開催は、映画で描かれなかった部分での反発も凄まじかったと思います。そんな最中、政治的発言を求められるツラさといったら…。。。間違いなく全ての人が受け入れてくれる正解など存在しませんし、沈黙してもメディアやSNSで心無い言葉を平気でブツけられる姿は痛々しかった。
監督のマシュー・ハイネマン氏のことを少し調べたら、『カルテル・ランド』や『ラッカは静かに虐殺されている』など、いずれも高評価の社会派ドキュメンタリー映画を撮った方ということで、納得です。
今回の作品も単なる音楽ドキュメンタリーではなく、冒頭で書いたようにSNS時代のスーパースター達の苦悩を克明に映し出している、バリバリの社会派ドキュメンタリーだと感じました。
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