
近年の少年漫画で非常に評価の高い”チェンソーマン"の著者、 藤本タツキ先生による読み切り漫画『ルックバック』。
漫画(絵)を描くことに情熱を燃やす、少女二人が成長していきながらも、悲劇に見舞われる短いストーリーなのですが、とても面白かったです。
実はこの作品、本屋パトロールの際に気になっていて忘れないように 表紙だけ写真を撮って、自宅に帰ったら小学校3年生の息子から 『気になってるマンガがあるから調べて』と言われ、正直面倒だなと 思いつつも(w)、調べるとこの作品だったので、ナイスシンクロと いうことで速攻ポチり。
読了後にネットでこの作品の考察を読んだところ、興味深い記述が。
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作中1コマ目。先生が話している場面の背景の黒板に見切れた文字で「don’t」と書かれていますよね。 さらにラストのコマの左下。ジャンプなどの雑誌に紛れて「In Anger」と書かれた雑誌があります。 この2つに本作のタイトル「ルックバック」を加えると「Don’t Look Back In Anger」という『oasis』の曲のタイトルになります。
この曲は簡単に説明すると「過去に捉われて後ろ向きになってはいけない。 前を向いていこう」という内容であり、イギリスではテロ被害に苦しむ国民の道しるべともなった曲です。
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ってこれに気がついたマニアの方々凄いし、藤本タツキ先生も28歳にして入れどころのセンスも最高です。 単に「ルックバック」だとよくわからないタイトルだと思って調べてみると、 きっちり素晴らしい意味が込められていて、読了後の感覚とも完璧にマッチします。
息子の友達の間でも話題って、今の小学生マニア達の目の肥え方スゲェ。
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