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【PKCZ® CULT CLUB Vol.54】MOVIE『ちょっと思い出しただけ』



映画友達の間で口コミで評判を聞いていたけど、 皆内容は一切教えてくれなくて、今思えばナイス配慮!と思っています。


ですので、以下の文章は少しネタバレで書いてしまっていますので、 まだ観ていない方はソッとページを閉じて是非映画館で鑑賞の予約をしてください。


まずこういった映画を作る人たちを応援したいと感じました。 そして現在子育てや仕事など、様々な日常に奮闘する 30 代以上の方々に 是非観て欲しい作品です。


鑑賞を始めて、冒頭からしばらくの間...僕は半分手前ぐらいまで物語の時間軸の 考え方がわからずに『ん?』となることが少しありました。 部屋に掛けてある時計によって、その流れをハッキリと表現しているのですが、 その”時計”自体のチョイスも素晴らしく、1 発で完全に理解できないようにあえて アノ感じの時計にしているのでしょう。 途中から物語全体の観方がだんだんと理解出来てから、 一つ一つのやりとりが切なくて尊いものに感じてきます。


このような作りの映画は僕は観たコトが無かったですし、 派手な装置や衣装などにお金を掛けずとも、素晴らしい作品というのは脚本と役者さん達の味のある演技で 確実に作れるということを示している 1 本だと思います。 (同じことを『佐々木、イン、マイマイン』を鑑賞した時にも感じました) 個人的には『タイトル、拒絶』以降ガッツリとファンになってしまった、

伊藤 沙莉さんが本作でも素晴らしく、 更にまたまだまだ伸びしろがありそうなので今後も追っていきたい日本の俳優さんの 1 人です。


そして芸人であるニューヨーク屋敷さんが出演しているのですが、居酒屋の前でのシーンのやり取りは、普段ニューラジオで聴いている屋敷さんのまんまで、ナチュラルで素晴らしい演技だと思いました。そのシーンの最後『夏きました』もアドリブかと思うぐらい屋敷さんでした(笑)。


終演後『確かに“ちょっと思い出しただけ”だなぁ。なんかわかる』と 皆さん感じると思います。圧倒的オススメの 1 本。


是非劇場で!

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